よくある質問

調味料のOEMとはどのような意味ですか?初心者にも分かりやすく教えてください。

「OEM」とは "Original Equipment Manufacturing" の略語で、専門用語では「相手先ブランド名製造」と訳されます。 初心者の方には、「あなたのブランドの商品を、プロの専門工場が代わりに製造する仕組み」と理解していただくと分かりやすいでしょう。

例えば、飲食店が「お店で人気のドレッシング」をボトル詰めして販売したいと考えたとします。
しかし、店舗の厨房で大量に製造して販売するには、保健所の厳しい許可(密閉包装食品製造業など)や、徹底した衛生管理、そして高額な充填設備の導入が必要です。
OEMを利用すれば、これらの設備投資や法的リスクを負うことなく商品化が可能になります。
レシピや味のイメージを伝えるだけで、HACCP(ハサップ)などの衛生基準を満たした工場が、原材料の調達から調理、殺菌、瓶詰め、ラベル貼りまでを一貫して代行します。
つまり、「自社で工場を持たずに、オリジナルの調味料メーカーになれる」ことがOEMの最大の意味であり、メリットです。
これにより、お客様は製造の負担なく、商品の販売やメニュー開発といった「攻め」の業務に専念することが可能になります。

OEMとPB(プライベートブランド)、ODMの違いは何ですか?

「OEMやODMという『手段』を使って、御社のPB(自社ブランド商品)を作る」と考えると理解しやすいです。

  1. OEM(製造委託)
    「レシピはあなた、製造は工場」というスタイルです。すでに飲食店で提供している「秘伝のタレ」など、決まったレシピがある場合に、その通りに製造を委託することを指します。
  2. ODM(設計製造委託)
    「レシピ開発から工場にお任せ」というスタイルです。「柚子風味のドレッシングを作りたい」といったアイデアやコンセプトだけを伝え、味の設計から製造までをメーカーに依頼します。ノウハウがない異業種からの参入などに適しています。
  3. PB(プライベートブランド)
    これは製造方法ではなく、「誰のブランドで販売するか」を指す言葉です。小売店や飲食店が企画し、自社のロゴをつけて販売する商品のことです。

弊社では、レシピの持ち込み(OEM)も、ゼロからの味開発(ODM)も、どちらも柔軟に対応可能です。

飲食店のタレやソースをOEMで製造するメリットは何ですか?

飲食店の現場で手作りしているタレやソースをOEMに切り替えることは、単なる業務委託以上の戦略的なメリットがあります。

  1. 労働時間の短縮と人件費の削減
    仕込みのために早朝から出勤したり、営業後に残業したりする必要がなくなります。重労働から解放されることでスタッフの定着率向上にもつながり、人件費という固定費を削減できます。
  2. 「いつもの味」の安定化
    手作りでは、担当者の体調や計量の誤差により味がブレることがあります。OEMなら、機械制御された工場で製造するため、いつでも、どの店舗でも完全に同じ味を提供でき、多店舗展開時の品質維持に不可欠です。
  3. 賞味期限の延長と廃棄ロスの削減
    徹底した衛生管理と適切な加熱殺菌により、手作りなら数日で傷むものが、常温で長期間保存可能になります。これによりフードロスが減り、在庫管理が容易になります。
  4. 秘伝レシピの保護
    レシピをスタッフに公開せずに済むため、退職者によるレシピの持ち出しや模倣店のリスクを防ぎ、お店の「味の資産」を守ることができます。
調味料OEMを利用すると、どのようなコスト削減が期待できますか?

調味料OEMの導入は、単なる仕入れ価格の比較だけでは見えてこない、経営全体にかかる「固定費」と「見えないコスト」の大幅な削減を実現します。

  1. 設備投資と維持費のゼロ化(イニシャルコスト)
    自社で瓶詰め商品を製造・販売するには、充填機や打栓機、そして最も重要な殺菌装置など、数百万・数千万円規模の設備投資が必要です。OEMならこれらの初期投資が一切不要で、機器のメンテナンス費用や減価償却費も発生しません。
  2. 人件費と教育コストの圧縮(ランニングコスト)
    長時間に及ぶタレやソースの仕込み業務を外部化することで、早出や残業に伴う人件費を削減できます。また、熟練の味を再現できるため、調理スタッフへの技術指導や教育にかかる時間的コストもカットでき、採用難易度を下げる効果もあります。
  3. 調達コストと廃棄ロスの削減(スケールメリット)
    OEM工場は原材料をトン単位やタンクローリーで大量に仕入れるため、業務用スーパー等で購入するよりも原価を抑えられます。さらに、プロの製造技術により歩留まり(収率)が向上し、製造過程や在庫管理での廃棄ロス、光熱費、水道代といった細かな経費も削減されます。
自社で工場を持たずにオリジナル調味料を販売するには、OEMが最適ですか?

結論から言うと、OEMは最適解というよりは、現実的に唯一の安全かつ経済的な選択肢と言えます。特に「リスクを抑えてスモールスタートしたい」場合、自社製造には想像以上のハードルが存在するからです。

  1. 法的規制の壁(保健所の許可)
    誤解されがちですが、「お店の厨房で作ったタレをそのまま瓶詰めして売る」ことは法律で認められていません。飲食店の営業許可と、商品を製造・販売するための許可(そうざい製造業や調味料等製造業など)は全く別物です。取得には、厨房とは完全に区画された専用の製造室や更衣室が必要となり、既存店舗での対応は物理的に困難なケースが大半です。
  2. 設備投資と衛生管理の壁
    商品を安全に常温流通させるには、充填機だけでなく、賞味期限を延ばすための高度な殺菌設備が不可欠です。これらを自前で揃えると数百万円以上の初期投資がかかります。また、HACCP(ハサップ)に沿った厳密な衛生管理も求められます。OEMを利用すれば、「設備投資ゼロ」で、これらの法的・技術的要件を全てクリアしたプロ品質の製造ラインを利用できます。
  3. ビジネスリスクの回避
    万が一、自社製造で食中毒事故が起きれば、店舗の営業停止やブランド失墜に直結します。OEMなら製造物責任(PL法)のリスクを分散し、販売やマーケティングという「売るための活動」に経営資源を集中させることが可能です。
調味料のPB(プライベートブランド)商品を開発するメリットとデメリットを教えてください。

飲食店や事業者様にとって、オリジナル調味料(PB商品)の開発は、ビジネスを次のステージへ引き上げる強力な一手ですが、必ずリスクも伴います。成功のためには両面を理解することが重要です。

【メリット:ブランド資産と収益性の向上】
  • 最強の広告塔になる
    お客様の冷蔵庫や食卓に「お店のロゴ」がある日常を作り出せます。これが強力なリマインド効果となり、店舗への再来店(リピート)を促進します。
  • 価格決定権と高収益
    既製品の仕入れ販売とは異なり、原価にブランド価値を上乗せして価格を自由に設定できるため、高い粗利率を実現できます。
  • 商圏の拡大
    店舗の席数に関係なく、ECサイトや小売店を通じて24時間365日、全国のお客様に味を届けることが可能になり、収益源が多角化します。
【デメリット:在庫リスクと業務負荷】
  • 在庫リスク
    これが最大の課題です。OEMには最小製造ロットがあり、売れ残れば在庫スペースを圧迫し、最悪の場合は賞味期限切れによる廃棄損が発生します。
  • 資金の固定化
    商品が完売して現金化されるまで、製造費用は回収できません。回転率が悪いとキャッシュフローを圧迫する恐れがあります。
  • 販売・管理責任
    「作れば売れる」わけではありません。集客、発送業務、顧客対応(クレーム処理含む)など、製造以外の業務負担が増加します。

結論として これらのリスクを制御するためには、製造可能なOEMメーカーと相談し、進めていくのが良いでしょう。

調味料のOEMメーカーを選ぶ際に、最も重要なポイントは何ですか?

調味料OEMメーカーを選定する際、多くの方がまず「最小ロット」や「コスト」といった条件面を重視されます。
しかし、長期的なビジネスの成功を左右する最も重要なポイントは、「味の再現性(お客様の希望する味を実現する力)」に他なりません。

なぜなら、食品ビジネスの核心は「味」にあるからです。
どれほどコストを抑えて製造できたとしても、味がお客様の期待やイメージと異なれば、商品はリピートされず、最悪の場合は店舗やブランドの信頼を損なう結果となります。特に、手作りの味を大切にする飲食店様や、他社との差別化を図りたいPB開発において、「工場生産になった途端に味が落ちる」ことは致命的です。

真の「再現性」とは、単にいただいたレシピ通りに材料を混ぜることではありません。厨房での手作りと工場での大量生産では、火の入り方や工程が全く異なります。そのため、「加熱殺菌による味の変化を計算に入れて調整する技術」や、「数千種類の原材料から最適なものを選び出す目利き」といった高度な開発力が不可欠です。

株式会社マナは、35年にわたる歴史と年間1,000件以上の開発実績を持ち、この「味の再現性」において独自のノウハウを確立しています。「お店の秘伝のタレをそのまま商品化したい」「市販品をブレンドしている現在の味を一本化したい」といったお客様の切実なご要望に対し、プロの技術で寸分たがわずカタチにします。

結論として、メーカー選びで迷われた際は、単なる製造工場(作業の代行)ではなく、「理想の味の追求に付き合ってくれる開発パートナー」であるかどうかを、最優先の判断基準にすることをお勧めします。

これまでにどのような企業の調味料OEMを手掛けた実績がありますか?

誠に恐縮ながら、OEM(相手先ブランド製造)というビジネスの性質上、具体的な企業名やブランド名をウェブサイト上で公表することは、お客様との守秘義務契約(NDA)などもあり開示しない場合がほとんどです。

しかしながら、皆様が日常的にご利用されている「全国展開の大手飲食チェーン店」や、お近くのスーパーマーケットで見かける「有名プライベートブランド(PB)商品」の中には、実は弊社が製造を担当させていただいているものが数多く存在します。
具体的には、主に以下の3つの領域で長年の実績がございます。

  1. 大手外食チェーン様(焼肉、ラーメン、居酒屋など)全国に数十〜数百店舗を展開される規模の企業様とお取引がございます。ここでは、全店舗で「完全に同じ味」を提供する「味の均一化」や、セントラルキッチン機能を代替することによる「コスト削減」に貢献しています。
  2. 大手スーパー・小売店様のPB商品厳しい品質監査を持つ大手流通企業様のPB商品も多数手掛けております。これには、HACCPに沿った衛生管理はもちろん、JFS-B規格などの認証に裏打ちされた「高度な安全管理体制」が評価されています。
  3. 有名ホテル結婚式場様 レストランで提供されるドレッシングや、引き出物・ギフト用のソースなど、ブランドの格式にふさわしい「高付加価値・プレミアム商品」の開発実績も豊富です。

具体的なお名前は出せませんが、日本の食産業を牽引する厳しいプロフェッショナルの基準をクリアし続けてきた実績こそが、弊社の技術力の証明です。これからOEMを検討されるお客様に対しても、これら大手企業様へ提供しているのと同等の品質と情熱を持って、商品開発をサポートさせていただきます。

株式会社マナ

〒569-0836
大阪府高槻市唐崎西2-22-1
TEL. 072-677-3939
FAX. 072-677-7600

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